「「お悩み相談会?」」

華の金曜日の昼下がり

いつもの3人でご飯を食べていれば、虎ちゃんがいきなり不思議な単語を口にした。


「なんか社長がやってるらしいぜ?男心も女心も分かってるとかですげぇ人気なんだと」


虎ちゃんの話を聞いて、私は思わず口をあんぐり開ける。

お悩み相談会って…

なに、あの人今そんなことまでやっちゃってるの…?


「ほら、蜜香ちょうどこの前なんかで悩んでたじゃん。相談してみれば?」


いや、いきなりそんなこと言われても…

第一、あのとき悩んでたのは社長が原因だし。


「私はいいかな」


ごめん虎ちゃん。

せっかくだけど、さすがの私でも悩みのタネに相談はできないよ。


「えー蜜香彼氏との悩みとかもないのー?」


ましてや、仮にも旦那にそんな相談もできないし。


「んー、今のとこは」

「相変わらず蜜香は彼氏とラブラブで羨ましい!ふられたね、どんまい虎竹!」

「おいゆめ、ちょっと待て。いつ俺が蜜香に告った!?」


まぁでも正直なところ

…悩みがないと言えば嘘になるんだけど。