「いった~い」
声を出しても痛みが弱くなる訳じゃない。

大悟にしがみつくと大悟はぐりぐりと腰を押してくれる。

「もっと強く押して」

「もっと」

「もっと!」

そう言いながら商売道具の大悟の手が心配で陣痛の合間に大悟の手をさする。

「気にすんな!2日分の予約はキャンセルにしたから。」
「今日産みたい」
「ですよね。」
私の殺気に大悟は敬語になりながらも付き合ってくれた。