彼氏以上、オット未満

昴は相変わらず、ヤキモチ妬きで。


私がちょっと男子と話しているだけで、


「なんや、俺に内緒の相談か?」


なんて、割りこんでくるし。


その反動なのか、二人っきりになると、


「メグ、そっち行ってもええ?」


と密着したがる。


私も、昴と一緒にベッドへ入らないと、寝つきが悪くなった。


入籍だけ済ませ、昴の部屋で二人暮らしを始めた夜は、なんだか妙な緊張感があった。


「メグ、こっち来てや」


手招きされるがまま、ソファーにいる昴の隣に座った。


「どしたの?」


「目つぶってくれへん?」


「うん」


しばらく沈黙が続いたあと、唇が重なった。


「俺は、メグと一生、幸せに過ごすことを誓います」


嬉しすぎて思わず目を開けて、昴の顔を見上げた。


「昴、ありがと」


「目つぶってって言うたのに、めっちゃ照れるやんか」


「昴、顔赤いよ」


「うるさいわ」


照れて横を向いた昴の頬を両手ではさみ、私からキスをした。


「これからよろしくね、昴」


「よろしくな」


ケンカしても、お互い今日のことを思い出せば、きっと大丈夫。


夫婦になって、私たちなりの家族を築いていけば、幸せに結びつくはず。


「あーっ!!!」


「どしたん?」


「明日の会議資料、準備すんの忘れてた!」


「しゃーないな、手伝ったるわ」


「ホントにごめん」


「この借りは高いで」


「えーっ、そんなぁ・・・」


「今度、うまいもん作ってや」


「じゃあ、リクエストして」


「そうやなぁ・・・トンカツ!」


「太るよ」


「寿司!」


「握れないよ」


「手巻き寿司!」


こんな風に、いつまでも会話が途切れない夫婦でいられますように。



。.:*:・'°☆fin。.:*:・'°☆