彼氏以上、オット未満

仲直りって、お互いに向き合うと、こんなに簡単にできるんだ。


缶ビール飲みながら、これからのことをたくさん話した。


隠し事しないで、なんでも話そう。


子ども欲しいから、ふたりでブライダルチェック受診しよう。


結婚式はシンプルにして、ハネムーンを豪華にしよう。


盛り上がってたら、昴が突然、


「ヤバい、忘れとった!」


と言いながら立ち上がった。


「どしたの?」


「詩織から連絡きとったんや」


「あ・・・二次会すっぽかした」


「いま何時や?」


「17時すぎ」


「三次会、まにあうな」


私も、さわってなかったスマホを見ると、詩織からの着信やメッセージがたくさんあった。


「詩織、ごめん!


今からソッコー行くから、場所教えて」


『もう、心配させないでよね!


銀座に来て、詳細はあとで送るから』


多少キレ気味ではあったけど、納得してもらえたようだ。


「ほな、行こか」


昴が差し出した手を、そっと握った。


私はこの手を、一生、離さないと誓った。