恋しくば


「……つまり?」
「カドちゃんが行かないと食堂ユーザーが困るかも」
「何故あたしが」
「モモちゃんでもいいと思うけど」
「あたしはご飯食べ始めまーす」

血も涙もない二人の友人を見て、あたしは仕方なくお弁当の蓋を閉める。
立ち上がって辻本の方へ行った。

気配を感じたのか、辻本がこちらを振り向いた。どうしたのか、と視線が尋ねている。

「……食券買い方知らないんでしょう?」
「それくらい知ってる」
「えっ」

……騙された。上羽の方を見ると、二人とも爆笑している。
辻本がきょとんとしながらボタンを押す。