美人にしか似合わないような色合いのアイシャドウが、毎日きらきらと目元を彩っている。
そんな百鳥はいつもあたしを合コンに誘ってくれる。それも、大体タダ飯。
「いつ?」
「明後日」
「あーダメだ、バイトがある」
「ピザ屋?」
「ううん、キャバ」
「キャバ!?」
声が大きい。周りの数人がこちらを振り向いた。
ごめんごめん、と百鳥は声を潜める。
「カドはそういう夜系のバイトやらないと思ってた。てか危なくないの?」
「結構周り女子大生ばっかだし。何より時給が良いし、慣れると良い感じ」
へーえ、と伸びた返事。



