じゃあ、と言ってその場を離れる。
ヒールを履いても辻本の肩にも及ばない背、大きくてくりくりした目、そして大きい胸。誰からも可愛いと言われるだろう。
「あたし、良いことを思いついたんだけど」
「藪から棒に」
「辻本の元カノコレクションで写真集を作ったら売れると思う」
食堂に行くと百鳥と、同じテーブルに上羽が座っていた。
「それはすげー良い考えだと思うけど、京平に言ったら本気で嫌がられるね」
「てか本当にモデルいたよね?」
「なんでカドは辻本で儲け話を考えてんの」
「さっき新しい彼女見てさ、超可愛かった」



