恋しくば


テーブルに帰ると二人は食べ始めていた。

「おかえり」

緩い返事に気が抜ける。あたしは再度お弁当の蓋を開けた。辻本がテーブルにトレイを置く。

「京平、今日カテキョ?」

上羽の質問があたしの頭の中で上手く訳されなかった。カテキョってなんだ。

「今日はない。昨日に振替だった」
「お。カドちゃんもバイトない? 飲みにいこーぜって話してたんだけど」

ああ、カテキョって家庭教師のことか。それが解決して一人納得する。

「いや、今日バイトないんだけど、ちょっと用事」
「あ、そうだったのか、残念」
「ごめん。また今度誘って」

おっけー、と返事がきた。