「彼氏と親友、どちらかを選ぶなら、わたしは迷いなく柚姫を選ぶ。柚姫がいてくれるなら、何もいらなかった……。柚姫のこと、本当の親友だと思ってた。
だからこそ、言って欲しかった。柚姫が抱えているもの打ち明けて欲しかった…。多分、寂しかったんだと思う」
唯花はいつも、あたしに色んなことを話してくれた。
昨日の夕飯の話。
週末に出かけた話。
好きなテレビの話。
家族の話。
あたしはいつもそれを聞いていた。
あたしには話せない話題を唯花はたくさん持っている。
だから、羨ましかった。あたしと違う世界で生きている唯花が。
だからこそ、真逆に生きるあたしのことなんて知られたくなかった。

