「きみさ、如月 柚姫ちゃんでしょ?モテる子も大変だね〜」
にっこり微笑む男に、心臓がドクンと音を立てた。
この男も、あたしと同じように仮面を被っている。その裏側を見せないようにしているんだろうけど、あたしもそういう人間だからすぐに分かっちゃった。
ただ、心の中はドロドロのはずなのに、汚れのない綺麗な瞳をしているのがすごく不快。
「え〜!知っててくれてるの?嬉しいなぁ」
ただ、その本音を悟られないようにいつも通りの対応をする。これでも、自分を偽ることだけは得意なんだよね。
「そりゃ、有名だもん。誘ったら絶対にヤらせてくれるって」
その瞬間、不敵な笑みを浮かべる。

