険しくなるけいちゃんの顔。
何を言われるんだろうかと、ビクビクするけれど、けいちゃんは優しく「おいで」とだけ声をかけた。
「ここがけいちゃんのアパートかぁ」
大学生の一人暮らしにしては結構いいところ住んでんじゃん。
「家には電話しとくぞ」
「お好きにどーぞ」
どうせ、心配なんてしないし。
するだけ無駄だろうけど。
まぁ、大っ嫌いなあたしが息子の家にいるなんて知ったら皮肉だろうけど。
電話で話すけいちゃんの声のトーンがやけに低い。
おまけに時々キレてるし。
あたしを睨むけいちゃんの視線が怖いよ。
おばさん、絶対余計なこと言ってるなぁ。
「けいちゃん、シャワーかりるね」
こういう時は逃げなきゃ。

