「あれ?バレちゃった〜?」
それでも、あたしはあたしを崩さない。
「実はね、学校で色々あって黄昏てたんだぁ」
まぁ、3割ぐらい本当のことだし。
「柚姫」
じっとあたしを見つめる。
あぁ、これ。
嘘だってバレてるやつだ…。
おまけに次はないぞって目してる。
「あのさ…今晩泊めてくれないかな?」
声のトーンを下げ、いつものあたしに戻る。
今、あたしが抱えている一番の問題。
「事情話すなら」
「泊めてくれるなら話す」
話したら絶対泊めてくれないだろうし。
何となく、そんな気がする。
「あのさ、今14歳だろ。事情もなく簡単に泊めらんないの」
…なんでよ。
あたしらイトコじゃん。
助けてくれてもいいじゃん。
結局、本当のあたしなんてどうでもいいんだ。
男が求めるのはいつだって、仮面を被った偽りのあたし。

