「いいよ〜。ただし、柚姫ちゃんが俺と付き合う条件付きなら」
「え…?」
なんであたしが、こんな最低男と付き合わなきゃいけないの?
「それとも、アイツに言えんの?信用するかな〜」
たった数ヶ月、唯花と付き合ったからって調子乗らないで。
あたしの方が、積み上げてきた時間も信頼関係も、この男より何百倍も上。
そう、思っていた……。
*
「な、に……言ってんの?」
学校を出ると、すぐに唯花の自宅に向かった。
「だからね、あの男は唯花のこと騙してるの!お願いだから別れて!」
唯花の傷つく姿なんて見たくない。
それにね、傷つくと分かっていて、見逃せるわけない。
あたしが、唯花を守るんだ…。
「柚姫がそんなこと言うなんておかしいよ。柚姫なら、あたしの幸せ願ってくれるでしょ?」
「幸せになって欲しいから言ってるんだよ!騙されてるんだって気づいて!?」
「歩夢くんはそんな人じゃない!柚姫は私よりも歩夢くんのこと知らないでしょ?そんなこと言うなんて失礼だよ!」
だけど、唯花には何を言っても伝わらなかった。
「…分かった。柚姫って、歩夢くんのこと好きなんでしょ…」
「…え?何言ってんの?」
そんなわけないじゃん。
友達の彼氏だよ?
それに騙してるんだよ?

