「初めて見た時、なんて可愛い子なんだと思った」
耳にかかる吐息。
本能が危険と叫んでいる。
逃げなきゃ…。
そう思うのに、身体が動かない。
「君に触れる度、ゾクゾクしていたよ」
あたしの体を軽々持ち上げると、そのままベッドに押し倒す。
「やめ、…… てっ!」
じんわり熱くなる目の奥。
パジャマのボタンを外し、ブラジャーのホックを外すと露になる胸。
…怖い。
抵抗しなきゃ。
そう思うのに、体が動かない。
"これ以上俺をイラつかせんなっっっ"
"俺の言うことだけきいとけばいいんだよ"
必要以上に繰り返させる暴力。
高圧的な態度。
あたしの中にある、男の記憶。
あぁ、そうだ。
あたしは、
男に抵抗なんて出来ない。
だって、
あたしは、
弱いから…────。

