ちゃぽん…
ゆっくり湯船に使っていると、
「柚姫ちゃん」
と、名前を呼ばれると同時に浴室のドアが空いた。
「なにしてんの…?なんで、入ってきてんの?」
さすがにこれにはあたしも驚いた。
「一緒に入ろうと思って。一度娘とお風呂に入ってみたかったんだ。こんなに大きな娘が出来るなんて思ってなかったけど」
笑いながら、体を洗い出す男。
いや、笑い事じゃない。
あたし中学生だよ?
年頃なんだからもう少し気遣って欲しい。
「先に上がるね」
逃げるように、浴室から出ようとすると、腕を掴まれた。
「なんで?もう少し入ってなよ」
…気持ち悪い。
初めてこの男に抱いた感情。
「あたしちょっとのぼせちゃったみたいだから…」
体を拭き、急いでパジャマを着るとすぐに部屋に入った。
「柚姫ちゃん」
20時30分
部屋のドアが開き、入ってくる男。
「ノックぐらいしてよ…」
さっきのことがまだあたしの中に残っている。
こっちに来ないで。
そんな気持ちとは裏腹に、男はあたしに近づくと、そっと触れた。

