セカンド レディー





おばさんが再婚して1ヶ月が過ぎた頃。


この男が来てから、家の雰囲気が良くなった気がする。


おばさんとは必要最低限の会話しかしてこなかったけれど、最近はよく声をかけてくれるようになった。



それに、徹さんはあたしにも良くしてくれる。


だけど、男の人にこんなに良くしてもらったことが無いため、戸惑うこともあった。


ううん、むしろそっちの方が多いと思う。





「柚姫ちゃん、髪の毛乾かそうか?」


「柚姫ちゃん、今日は家族3人で一緒に寝ようね」


「柚姫ちゃん、明日は一緒に出かけよう」


「柚姫ちゃん、洗濯物ここに置いとくね」



と、ことある事に名前を呼びながら関わろうとしてくる。



おじさんにも良くしてもらっていたけれど、なんというか…徹さんはそれ以上。


それに、おじさんはあたしに触れることはなかったけれど、徹さんはあたしに触れることが多い。


ただ、おばさんに触れることの方が圧倒的に多いため、多分徹さんにとっては愛情表現の1つなんだろう…そんな軽い気持ちでいた。


それに、あの男みたいに暴力を振るわないだけマシだと思う。