セカンド レディー




「如月さーん、ちょっといいかな?」


声がした方を見ると、廊下にはクラスの男の子と知らない男の子。



「え、また?」

「本当モテるよね」

「あの人高橋先輩だよね?3年で1番人気の…」



入学して1ヶ月。

毎日のように呼び出されるお昼休みと放課後。そろそろいい加減にして欲しい。


「あのさ、俺3年の高橋。良かったら俺と友達になって欲しいんだけど」


今まで初対面でもお構いなく告白する男ばかりだった。だから、友達って単語に少し驚いた。


だけど、お友達から恋人になりましょうの王道パターンでしょ。



「ごめんなさい」




男なんて大っ嫌い。


そんなあたしにとって付き合うとか論外だし、友達すらなりたくなかった。



「おかえり〜。で、どうだった?」



教室に戻ると、ニコニコしながら訊ねてくる唯花。


「断ったよ」


「さっすが柚姫〜愛してる♡」



ギューッとあたしのことを抱きしめる小さな体。


「私から柚姫奪える男なんていないってそろそろ分かればいいのにね」


呼び出された時は口を膨らませ拗ねるのに、戻ってくるとこの笑顔。


「どんだけあたしのこと好きなのさ」



そんな彼女に思わず笑みがこぼれた。