「俺たちはさ、霜華をもうひとつの家族のように思ってる。だからこそ、仲間が傷つけられたら、それは霜華全員の怒りであり悲しみでもあるんだ。俺たちは、仲間を愛してるから」
"愛してる"
あたしは、その感情を知らない。
ううん……。違う、そうじゃない。
忘れていたんだ。
あたしは、誰よりも知ってる。
愛する人を傷つけられる心の痛みも。
守れない悔しさも。
失うつらさも。
……全部。
『こんなくだらない集まり、さっさと無くなればいいのに』
『やられたって、ちょっとケガしただけでしょ?たったそれだけで大袈裟すぎなんだけど、ウケる』
"目に視えるものだけがすべてじゃない"
それは、あたしも同じだった。
ううん、あたしは、見ようとしなかった。
霜華を……。
みんなを……。
仲間の絆を……。
あたしは、あたしが一番やられたくないことを、みんなにしたんだ………。

