セカンド レディー



男から離れると、乱れた服のままホテルを出た。



「ちょっと待ってよ。どうしたの急に?」


あたしをおってホテルから出てきた男は簡単にあたしを捕まえた。


人通りの少ない路地。

おまけに午前0時を過ぎているため、辺りには人の影はなく、叫んだ声さえ届かない。


「急に逃げるんだもん、しっかり捕まえておかないとね」


地面にあたしを押さえつけるかのように跨る男。

ジタバタ動く両手も頭の上で簡単に押さえつけられた。


「僕さ優しくしてあげたよね?高校生が出歩いていい時間じゃないのに見逃してあげたよね?お金だっていくらあげたと思ってんの?」



優しくして"あげた"···?


見逃して"あげた"···?


なんだよそれ·····。



「···高校生だって分かってて手出してきたんだろうが。こっちだって、警察に無理やり犯されたって言えばお前みたいなジジィ簡単に潰せんだよ!!」


あたしの変わりっぷりにあっけにとられる男。


こんなジジィ誰が本気で相手にすると思ってんの?


誰が本名教えると思ってんの?


それを信じて何度も何度も名前呼んで。

一度変換誤字って、"柚香"って打ったの忘れないから。