車を止めると、一瞬で女子たちが集まった。まるでアイドルと追っかけのファンだ。
「きゃー!フロストの皆様よ!」
「氷のように冷たくクールな瞳!その名前通り素敵だわ」
「今、陽向様と目が合った!」
「違うわ、今のは私をみたよの!」
「唯花ちゃん、本当可愛いよなぁ〜。1回でいいから話してみてぇー」
「ちょっとキツそうな感じだけど、そこがまたいいんだよな〜」
車を降りた瞬間飛び交う歓声。おまけに、あれだけ群がっていた人も、霜華が通ると自然と道ができる。
本当に人気者なんだと、呑気なことを考える。
「さてと…」
最後にあたしも車からおりる。
その瞬間、その場の空気が一瞬で変わったのが分かる。
「なんで、あの子が…」
「霜華の姫になったって本当だったの!?信じられない…」
「どーせお得意の色目使ってんでしょ。ほんとクソ女。今すぐ消えて欲しい」
「霜華の姫になったってことは、もう俺らとは遊んでくれないってことか」
「彼氏いてもヤらせてくれるって噂だけど?」
軽蔑
嫉妬
それらの視線に罵倒する声。
こいつらと関わってしまった時点で、こうなることは容易に想像出来た。
予想通りというか、それ以上だけど。

