「起きて準備しろ。遅刻すんぞ」
…もううるさいよこの人。
「分かったから…」
のっそりベッドから起き上がると洗面所に向かう。
洗顔を終えると化粧水、美容院、乳液の順番で塗っていき、昨日と同じように化粧をし、髪の毛を整える。
次にクローゼットから制服を取り出す。
白のブラウスとキャラメル色のスカート。
夏の制服は半袖のセーラーが指定だけど可愛くないもん。あんなダサいの着たくない。おまけに日焼けするし。
そもそも、うちの学校で指定の制服着てくる人なんかわずか。主に私服登校の中、制服を着ているだけマシだと思う。
ブラウスは第二ボタンまでしっかりと開け、お気に入りのネックレスを輝かせる。
スカートは膝上8センチが基本。
紺色のハイソックスを履いて完成。
カバンの中に、教科書、財布、男用のスマホ、プライベート用のスマホ、たばこ、ライター、携帯用灰皿、鍵のかかった手帳などを入れると準備完了。
「おはよ」
幹部室に行くと、既にみんな準備を終えくつろいでいた。
「おはよ」
「ゆったんおは〜」
「はよ」
「柚姫ちゃんおはよ。今日も天使みたいな可愛さだね」
陽向くん、魁斗くん、恭平くん、瞬くんの順番で返す。
唯花は、あたしの方を一瞬見ただけですぐに目を逸らしてしまった。

