「レンジは自由に使っていいから。シャワー浴びてくるからいい子にしてて」


心配しなくても大丈夫。

いい子にご飯食べてるから。



「レンジかりるね」


ハンバーグは袋のまま温めができるタイプ。

そのままレンジの中に入れて待つこと数十秒。チンっと音がした後、扉を開けると蒸気がぶわっと広がった。



「それじゃ」


両手に食べ物を持ち、部屋に戻ろうとすると「ちょっと待った!」の声に止められた。



「恭平がさ、柚姫ちゃんは手料理食べないって言うのはまぁ理解できる。けどさ、その量は…」


「なに?」


この細い体でそんなに食べるの?と言いたげな顔。

悪いけど、あたし女子がよくやってる男の前では少食アピールとかしないから。

別にスタイルとか気にしてないし。1日3食きっちり食べてるわけじゃないから、別にいいじゃん?