しばらくのあいだ、桜庭の対応に困っていたその時、辺りが急に赤く染まり始めた。
地面も私たちの身体もなにかの光によって、真っ赤に染められる。
ゆっくりと視線を噴水に向けると、そこには矢が刺さったハート型の絵が浮かび上がっていた。
驚いて目を丸くしてしまう私。
……思わず、息をすることも忘れてしまいそうだった。
「さ、桜庭!噴水みて!」
慌てて桜庭の肩を叩くと、ゆっくりとだけど彼は顔をあげてくれた。
「……噴水?」
そして噴水に目を向けた彼は、先ほどの私同様目を丸くさせた。
「すごい……ね?」
「……うん」
桜庭がちいさく微笑み、コクリと頷いてくれたことに、ホッと胸を撫でおろす。



