『し、心臓に悪いことしないでよ!』
じわじわと顔が熱をもつ。
桜庭は、そんな私の顔を見つめると、フッ……、と鼻で笑い、呆れたように一言。
『篠山だって。普段人に冷たいくせに、時々ツンツンしたネコになるじゃんかよ』
『は……?』
私がネコ?
『そのくせ、すぐに照れるし。素直じゃないし。
マイペースなネコ、そのものじゃん』
『ネコじゃないし!ツンデレでも照れ屋でもないし!』
『あれ?篠山デレんの?
俺、ツンツンする篠山しか知らないから、ツンデレとは言わなかったけど。
ちゃんと自覚してるってことは、デレ期もあるんだー』
私の言葉に軽いツッコミを入れると、珍しいものでも発見したように桜庭はケラケラと嬉しそうに笑った。



