明日こそ、キミに「好き」を届けます。


だって、桜庭がウソをつくときは、どこかニヤニヤした顔を浮かべているから。


焦りの表情を見せることなんて、まずないんだ。


『……意外なとこあるんだね』


私が驚きを隠せずに言うと、桜庭は小首を傾げて『そうか?』なんて言った。


『そうだよ。普段は、野生のサルのように暴れまわってるくせに』


『……そんなこといったら、篠山もだろ?』


『え?』


桜庭の言葉に頭を捻らせていると、桜庭は私の耳元に唇を寄せて囁くように言った。


『……絵美ちゃん』


『……っ』


その少し高い声に、思わず後退りする私。


囁かれた右耳を手で覆いながら、私は声を荒らげて叫んだ。