思い足取りで昇降口まで降りる。


靴を履いて外を見ると、綺麗な真っ青な空が私の頭上に広がっていた。


どうして?

こういう時はだいたい雨が降るんじゃないの?

物語だったら、雨が降って泣きながら帰っているじゃん


真っ青な空のせいでまた、あの時の記憶が蘇る。


『少しくらい私の気持ちも考えてよ‼』


ほんとにほんとになんで私はあんなことを言っちゃったんだろう…?


思い出したくなくても頭の中にその言葉が離れない。


嫌だ……嫌だ……嫌だ………‼


自分が嫌になって、誰もいない静かな道を走り抜ける。