……でも、笹原はそれを黙ったままその場から去っていった ………何も言わずにすぐ後ろを向いて男子たちのところに帰っていった。 ダメだったらダメって言ってくれた方が良かった。 良いのか悪いのかさえ、わからなかった。 渡せたのは良かったけれど、なんだかココロにはもやもやとした何かわからない心情だけが残っていた――