「はい、この問題は難しいから、隣の人と相談していいよ〜」


そんな中、先生はそう言った。


私の隣の席は笹原 奏音。


そりゃ、笹原はきっと解けているだろうから相談できるなら相談したいよ?

でも、全然喋ったことなんかないし、近寄りがたいし……

向こうだって私に話しかけてくることなんてないだろうし……






「………あの」