はっ!?






目を開けて周りを見ると、トイレで眠っていたことに気づく。






やだ、寝ちゃった……。





急いで部屋に戻ると……。





心電図の機械が運ばれていた。





あれ?誰もいない。






時計を見ると30分くらい経っていた。






ん……結構経ってる。





部屋に誰もいないってことは、私のことを探しに行っちゃったってことかな。





不安になりつつ、廊下に出てみる。






誰もいないし、もうすぐ来るかなと思うけど、探していたらどうしようかと思い、部屋を出てみる。






探されるなら、違う階かな?





階段のある方に歩いていく。






誰も廊下ですれ違わないことを妙に感じるけど、階段に行けば誰かいるんじゃないかと思う。






階段に通じる扉を開ける。






『あ、あ、佐藤さん!』





階段を降りたところにいた看護師が私を見上げている。





やっぱり……探してた。





『部屋にずっと戻らないから心配してました。さあ、戻りましょう。』







トイレにいたんだけどな……。声かけてくれたら起きたのに。






『先生にも連絡しますね。』






そういうと首にかけていた携帯でお父さんに連絡して、私がいたことを伝えている。








トイレにいただけなのに…なんか私が悪いみたいになってるな、この言い方。