『はぁ…




かな…





何やってるんだ…』





怒りを抑えながら、そして呆れた様子でベッドに座らせたかなに尋ねる。





「だって…なんで入院し続けているのが分からないんだもん…」





ボソッと言った日本語はジャクソン先生には聞こえていた。





『かなが分からなくても、私がしっている。それでいいんだ。』





う…




ジャクソン先生、日本語わかってる…。






『自分で分かってないということは、それだけ入院が必要だってこと。』






「何が原因なのか、わたしにも知る権利があります!」





『…わかった。教えるよ。





君の心臓はもう一度手術したほうがいいと思っている。』







「えっ!?」






移植手術して順調に生活していたのに?また?





驚きを隠さず言葉が出ない。






『あぁ。手術と言ってもね、君の心臓にある細胞を入れ込むだけなんだけどね。』







「はぁ…」





何が何だか分からない私に、少し待っていてほしいと言われ、ジャクソン先生は部屋を後にした。