祐菜さんを見てみると案の定固まってる。



「「おかえり」」


「ああ。てか、その子は?」


すぐ我が家の変化を感じたみたい。


「あ、あの⋯⋯!田村祐菜です!」


名前だけ言っても何もわからないと思うんだけど。



「俺の彼女」



おお、お兄ちゃんが出た!まあ、当たり前か。



「え、唯に彼女?嘘だろ」


すっごい驚いてるけど、お兄ちゃんかわいそ


「えっと、そんなに珍しいんですか⋯⋯?」


「珍しいよー!なぁ尚」


「うん。兄貴全く女っ気なかったから」


確かに。


スゴイよね。お兄ちゃんをどうやって落としたのか気になる。


「葵、祐菜に何でもかんでも聞くんじゃねぇぞ」