だが、人生はそんなに甘くはなかった。

ある日、君は傷だらけになりながら帰って来た。

『どうしたの!?』

私は、慌てて救急箱を取りに行き、手当をしようとした。

『いいよ!!手当なんて…!』

そう言い、私の手を払った。

一瞬君は、悲しい顔をし、自分の部屋に去っていた。

突然の事に、頭が混乱した私はあいつのポケットから一枚の

紙が落ちた事に気がつく。

私は、その紙切れを拾い見てみると、そこには私の親がお金

を借りていた人の名前と住所が書かれていた。

私は、その瞬間怒りで満ち溢れた。