「おはよ〜」
昨日、めぐと別れて家に帰ってから頭の中でミヤモがグルグルグルグルしてなかなか眠れなかった。
「どしたん、瑠奈。目の下にクマできてる。」
心配と不思議が混ざったような顔でほなみが話しかけてくる。
「うわ!本間や。いつもアホみたいに寝てる瑠奈が珍しい(笑)」
それに便乗してまよが笑う。
「年頃の女の子やねんからそんな時だってあります〜」
馬鹿にしたように笑ってくる2人を無視して机に顔を伏せる。
「恋でもしたか?」
はあ!?
突然、低い声で真剣にそんな質問をされて慌てて顔を上げる。
「お!ミヤモ!翔也とこうきもちゃんと来てるやーん(笑)」
そこには男3人組の姿。
嬉しそうに3人をバシバシ叩くほなみに鬱陶しそうな顔をする翔也とこうき。
「まよ、おはよ」
「お、おはよ」
「はー!翔也なんでまよだけに挨拶すんねんなー!ほなみにはー??」
照れくさそうにしている翔也とまよを交互に見ながらほなみが頬を膨らます。
あれから毎日私たちは一緒にいて、毎日のように馬鹿なことをやっては大笑いしている。
これが青春.........
なんて考えていたら、また同じ質問をされる。
「で、恋でもしたんかって」
少し不機嫌そうにミヤモが問いかける。
「誰にすんねん、こんなしょーもない男しかおらんとこで」
結構誰とでも話したりはするけど、私が見た中で男前だと思ったのはこの3人くらい。
まぁあんまりちゃんと他の子たちを見ていないんだけど。
「でも!先輩とかかっこいい人めちゃくちゃ多いで!3年生は大人って感じもするし〜」
目をハートにしながらほなみがニヤニヤしている。
「まぁ、まよには翔也しかおらんもんな!」
ほなみが冗談混じりでそんなことを言うと、まよと翔也が顔を見合わせる。
.........
少しの間、沈黙が続いて私達がなになに?となりだすと翔也が口を開いた。
「実は、俺たち付き合ってん(笑)」
照れくさそうにしながらも嬉しそうな2人を見て、またほなみがブーブー文句を言っている。
「まぁ俺らは分かってたけどな(笑)」
自信満々にミヤモとこうきは笑う。
「いいな〜、そろそろ瑠奈も彼氏ほしいな〜」
つい本音が出てしまった私に全員が視線を移す。
「え!瑠奈って男に興味あったん!!」
みんな同じ意見なようで、うんうんと頷く。
あのね〜.........
私だって一応年頃の女の子ですよ?
そりゃ恋の1つや2つしたいと思うに決まってる。
「まぁ、いい人が居ればの話やけどな〜」
なぜか私はミヤモを見てしまった。
タイミングが悪く目が合う。
「俺がおるやんけ〜(笑)」
ニヤニヤしながら頭をポンポンとしてくるミヤモの手を払って不貞腐れ気味に机に顔を伏せた。
この6人の関係は崩したくない。
ずっとこうしてみんなで馬鹿なことをしていたい。
そう思うと、このメンバーの誰かを好きになっちゃいけない気がした。
胸の奥が少しムズムズする。
なんだろ.........この気持ち.........
