どうしよう、もう、暗いし道分からないし、携帯も持ってきてないし…。うう、もう、今日は最悪な日だー。

どうして、こんな風になっちゃうの。

もう嫌だ………。
ぽつぽつぽつ
ウソ、雨降ってきた?え、待って今日の天気予報はたしか……あー!雨だった!もう、どうして、こうなるのー。

どうしよう。私がそんな風に思っていたときだった。
急に雨が止んだ…かと思いきやそこには、海斗が傘をもって
私を見下ろしていた。

「あ、ありがとう。」
私は海斗に見るなと言われたから下を向きながらお礼した。
でも、海斗は
「別に、なんで、下むいてんの。こっち、見ろよ。」
そういって、しゃがみこんで、私の顔を自分の方にむけた。そしたら、海斗と目が合って、海斗は私を急に抱き締めた。
私は戸惑って
「ど、どうしたの?私のこと嫌いなんでしょ?なんで、助けに来たの?なんで、抱き締めるの?」

と、海斗に聞いた。でも、海斗は
「お前のことが嫌いだからだよ。」
と、また言ってきた。
私は安心して泣きながら
「も、もう答えに、ひく!なってないよ」
と、海斗にさっきより強く抱きついた。
海斗はそんな私に答えるようにさらに、強くわたしを抱き締めた。

「ほんと、お前は馬鹿だよ」
こう、言いながら………