視線の先の暗闇、そこには眩いばかりに光る星や月、そして下の方には、都心や高速道路を薄くぼんやりと照らす灯しか見えなかった。一見、どちらも対照的に見える。確かに、天然と人工、空と陸、全くと言っていいほど正反対だ。でも、ただ一つだけ共通して言えることがある。それは、どちらも人を導く存在であるということだ。
街の灯は人々が帰る家への道を照らし、星は見上げるだけで迷路の抜け道を指し示してくれる。
正反対に見えるものほど、案外近い存在なんだと思う。
ぼーっと眺める夜空に、風が一つ吹いて、僕の火照った身体を優しく冷やしてくれた。汗が冷えて、少し肌寒い。
何の変哲も無い、いつもの空。ただひたすらに時を消化していると、空に一つ二つと軌跡が出来ては消えていく。流れ星だ。その数は徐々に増加していき、終いには空を埋め尽くすほどの星で夜空が満たされていた。星の海だ。星の海で、数え切れないほどの魚が、優雅にその鰭を靡かせながら泳いでいる。
街の灯は人々が帰る家への道を照らし、星は見上げるだけで迷路の抜け道を指し示してくれる。
正反対に見えるものほど、案外近い存在なんだと思う。
ぼーっと眺める夜空に、風が一つ吹いて、僕の火照った身体を優しく冷やしてくれた。汗が冷えて、少し肌寒い。
何の変哲も無い、いつもの空。ただひたすらに時を消化していると、空に一つ二つと軌跡が出来ては消えていく。流れ星だ。その数は徐々に増加していき、終いには空を埋め尽くすほどの星で夜空が満たされていた。星の海だ。星の海で、数え切れないほどの魚が、優雅にその鰭を靡かせながら泳いでいる。
