「烈くんと一緒なのかなって思って」



「今日あいつ当番で遅いから」



「そうなんだ…」



「おっ、バスが来た」



バスに乗り込み二人席に座る。



当然のようにすぐに手を繋いできた。



「涼真くん…」



「嫌だった?」



「ううん。嬉しい…」



手を繋ぐと安心するよね。



涼真くんは嬉しそうに目を細めた。



「今日、ユカちゃんの話をはぐらかしてくれてありがとね」



「え?あぁ、あれな。帰ったら真凜の好きなところいっぱい言うから」



「そんな、いいよ…」



「あり過ぎて、一日で終わるか不安」



「もうっ、本当にいいから」



どこまでが冗談なのかわからないけど、もういいかな。