えっ…。



「この子は体が弱くて保健室で過ごすことが多いの。性格もよく知ってるし、そういうことをする子じゃないわ」


ちょっ…私が疑われてる?



中立な立場でいてくれると思った先生までがなにを言ってるの?



「先生…怖かった。守って…」



「震えてるじゃない、かわいそうに…」



先生は環奈ちゃんを守るように抱きしめている。



震えてるのは環奈ちゃん?



違う…私だって、怒りに震えている。



どういうこと?



「先生…私、やってません…」



泣きそう…。



だけど泣いても仕方がないし、ぐっと堪える。



「環奈ちゃん、どうなの?」



先生は私を一瞥した後、環奈ちゃんに確認する。



そんなの…本当のことを言うわけがないよね?



だって、あの時だってそうだった。