「事実だって言ってんじゃん。俺の別れた彼女が環奈と知り合いで、よく言ってた。一緒に遊ぶと物がなくなるって。今日はそれを取り返しに来たのに逆に取られるとは！」



悔しがってるけど、ちょっと…信じ難いよね？



「うーん…」



「頼む！真凜ちゃんならできるはず。俺のスマホと、彼女のアクセサリーを取り返してきて欲しい」



「どうして私が!?それに、環奈ちゃんを疑うなんてできないよ」



「わぁー、俺のスマホ。今頃水没してるかも。真凜ちゃんのせい」



今度は私のせい!?



「清くん、ちょっと落ち着いてよ…」



「ああっ!!あいつっ」



清くんは靴箱の方へ走って行った。



よく見ると、制服姿の女の子が外に出てきたところだった。



あれは…環奈ちゃん？