「そか。少しは女らしくなった?」


「そうだね。見ればわかるよね」


って、あたし何言ってるの?


自分で追い込んでどうするのよ!


涼真くん、ハハッと笑ってるし。


今のは冗談。少しは落ち着いたってことって言おうとしたら、涼真くんが先に喋った。


「そうだな…綺麗になった」


え…。


今、なんて言ったの?


綺麗って、言った⁉︎


まさかそんな、涼真くんが社交辞令を言うようになったなんて!


「きゃーっ、涼真くんストレートに言うのね!真凛、顔が赤いわよ」


お母さん、うるさいっ。


軽く睨むけど、顔が火照ってそれどころじゃない。