プリントを渡す、きみの指が微かに触れた

きみにとってみたら、気にも止めないどうでも
いいことに過ぎない

けど、私は触れた指先からビリビリと電気が走った

いつまでも熱を帯びたままの指先

そこから手繰り寄せるように鼓動も加速する

きみはズルいよ

私にこんなドキドキを与えて、素知らぬ顔するんだ。

黒板を見ようと顔をあげる度に、必ずきみは私の
視界に遠慮なしに入ってくる

勉強なんて手につかない

先生の話声も耳には届かない

だって、私の全部、きみがさらっていくから、、、