残念な堀井さん。

店内にいる客層は、カップルと女性同士で来ている人が半々でただの同僚なのは私達だけだろうなと客観的に思ってしまった。

端から見たら、この雰囲気の中で私達もカップルに見えるのだろうか。


…いけない、いけない。今は邪念は無用だ。

なんと言ったって、私はこれから美味しいただ飯をいただくのだから。

とりあえず下らない想像はおしまいにして、席に通された時に案内があったランチコースのメインを肉か魚か決めることに集中した。

子牛か真鯛か…。

堀井さんはもう決まったのかと目線を馳せると「決まった?」と爽やかに聞かれてしまった。