まったく呆れた。
崎村くんも嬉しそうに「堀井さん!久しぶりです!」と一緒に飲むことを了承してしまっている。

「寒いし、中に入りませんか?」

外で盛り上がる男たちに声をかけると、喜び勇んで店内へと入っていった。


毎回同期会で使っているこのお店は、和風居酒屋だけあって堀ごたつになっていてとても居心地が良い。
筈なんだけど…。

「…なんで隣に座るんですか?」

正方形のテーブルに3人で座るって言ったら、普通は一辺にひとりずつ座るでしょ。

なのに堀井さんは私の隣に座ってきて、図体がでかいから狭い。