友チョコだと誤解されて、ちゃんと気持ちを伝えようと一気に説明した。
今日の午後、岩井に何人かの人がチョコを渡しに来たのを見た。その度に『好きな人からしか受け取らないと決めている』と返事をしていた。だから、渡すのを迷っていた。
私の説明に岩井は目をぱちくりさせてから、安心した顔で笑った。
「ありがとう。まさか奥田も同じ気持ちだと思わなかった。俺の一方通行かと思っていたけど、とりあえず気持ちだけは伝えておこうと思って……友達でなく恋愛対象として見てほしいと頼むつもりだったんだ」
「嘘……私も同じことを思ってたよ。友達じゃなくて、彼女にしてほしいとチョコを渡すつもりで」
「なんだ。俺たち、同じこと考えてたんだな」
「うん、そうだよね。なんか笑っちゃう」
私たちは笑い合って、デザートを食べる。甘いだけでなく、ほんのり感じる苦味も美味しくて、顔を綻ばせた。
今日の午後、岩井に何人かの人がチョコを渡しに来たのを見た。その度に『好きな人からしか受け取らないと決めている』と返事をしていた。だから、渡すのを迷っていた。
私の説明に岩井は目をぱちくりさせてから、安心した顔で笑った。
「ありがとう。まさか奥田も同じ気持ちだと思わなかった。俺の一方通行かと思っていたけど、とりあえず気持ちだけは伝えておこうと思って……友達でなく恋愛対象として見てほしいと頼むつもりだったんだ」
「嘘……私も同じことを思ってたよ。友達じゃなくて、彼女にしてほしいとチョコを渡すつもりで」
「なんだ。俺たち、同じこと考えてたんだな」
「うん、そうだよね。なんか笑っちゃう」
私たちは笑い合って、デザートを食べる。甘いだけでなく、ほんのり感じる苦味も美味しくて、顔を綻ばせた。

