テーブルに置いてあったメニュー表には、バレンタインプレートと書かれていた。チョコケーキかなと予想している。
「こちらは彼女のほうでよろしいでしょうか?」
スタッフが運んできたプレートの片方をそっと岩井に見せて、確認する。私からは見えなく、同じものではないのかなと首を傾げた。
岩井が「はい」と返事をすると、私の前にそれが置かれる。
「デザートのバレンタインプレートになります」
「はい。……え?」
私は目を見開いて、自分のと岩井のを見比べた。
ミニサイズのチョコケーキが三種とカットされたイチゴが真ん中に置かれているのは同じだ。違うのは白いプレートにチョコで書かれたフランス語の文字。
『Je t'aime』
フランス語を全然知らない私でも分かる『あなたが好き』とか『愛してる』という意味の愛の言葉だ。
再度凝視してから、岩井を見る。私の反応をずっと見ていたらしい彼は、ふわっとした柔らかな顔で頬笑んた。
「こちらは彼女のほうでよろしいでしょうか?」
スタッフが運んできたプレートの片方をそっと岩井に見せて、確認する。私からは見えなく、同じものではないのかなと首を傾げた。
岩井が「はい」と返事をすると、私の前にそれが置かれる。
「デザートのバレンタインプレートになります」
「はい。……え?」
私は目を見開いて、自分のと岩井のを見比べた。
ミニサイズのチョコケーキが三種とカットされたイチゴが真ん中に置かれているのは同じだ。違うのは白いプレートにチョコで書かれたフランス語の文字。
『Je t'aime』
フランス語を全然知らない私でも分かる『あなたが好き』とか『愛してる』という意味の愛の言葉だ。
再度凝視してから、岩井を見る。私の反応をずっと見ていたらしい彼は、ふわっとした柔らかな顔で頬笑んた。

