「この一年璃子たち、すごい仲がいいじゃない? 私ひそかに妬いていたんだよ。璃子が岩井とご飯食べに行くことが増えて、私との時間が減ったなと」
「ごめん! 今度は桃華との時間を増やすから」
「冗談よ。ふたりが仲良くしているのを微笑ましくてくっつくといいなと思ってた。だから、璃子の話にワクワクしてる。絶対良いこと起こるよ!報告楽しみにしてるからね」
冗談だと笑い飛ばしたけど、どちらも桃華の本音に違いない。あたたかく見守ってくれる桃華には感謝したい。
桃華の言うワクワクが私にも移り、午後の業務が捗りそうだとデスクに戻った。岩井のもとに来ていた女性社員数人を見て、気持ちは一気に沈んだ。
チョコを渡せるか不安になった。
そんな不安な気持ちのまま、定時を迎えて岩井とオフィスを出る。
岩井に連れてこられたのは、フレンチレストラン。彼は「予約している岩井です」と名乗った。
わざわざ予約をしていたことを知って、私の胸は高鳴った。一瞬期待してしまいそうになるが、軽く首を振って浮かれてはいけないと考える。
「ごめん! 今度は桃華との時間を増やすから」
「冗談よ。ふたりが仲良くしているのを微笑ましくてくっつくといいなと思ってた。だから、璃子の話にワクワクしてる。絶対良いこと起こるよ!報告楽しみにしてるからね」
冗談だと笑い飛ばしたけど、どちらも桃華の本音に違いない。あたたかく見守ってくれる桃華には感謝したい。
桃華の言うワクワクが私にも移り、午後の業務が捗りそうだとデスクに戻った。岩井のもとに来ていた女性社員数人を見て、気持ちは一気に沈んだ。
チョコを渡せるか不安になった。
そんな不安な気持ちのまま、定時を迎えて岩井とオフィスを出る。
岩井に連れてこられたのは、フレンチレストラン。彼は「予約している岩井です」と名乗った。
わざわざ予約をしていたことを知って、私の胸は高鳴った。一瞬期待してしまいそうになるが、軽く首を振って浮かれてはいけないと考える。

