真っ白なコートに王の証である深紅のマントを下げ、肩には金の刺繍が煌めいていた。ジークの正装姿に思わず見惚れ、アンナは呆然とする。ジークもまた同様にアンナのドレス姿に目を見張って言葉を失っていた。互いに照れ笑いしているとジークがすっとアンナの手を取り跪く。そして敬意を示すようにアンナの白い手の甲に軽く口づけた。
「本当にお前は美しい。世界中の女性の中で一番輝いている」
「わ、私……本当は、すごく恥ずかしいんです。その、ちゃんと似合っているかどうか……」
「お前は何を着ても似合う。それに、何を恥じることがある?」
ジークに腕を差し出され、アンナはそっと手を添えた。
国王にエスコートされるなど、ほかの人が見たらなんて思うだろう。そんな小さな不安を胸に秘め、アンナはジークに手を引かれて舞踏会へ向かった――。
「本当にお前は美しい。世界中の女性の中で一番輝いている」
「わ、私……本当は、すごく恥ずかしいんです。その、ちゃんと似合っているかどうか……」
「お前は何を着ても似合う。それに、何を恥じることがある?」
ジークに腕を差し出され、アンナはそっと手を添えた。
国王にエスコートされるなど、ほかの人が見たらなんて思うだろう。そんな小さな不安を胸に秘め、アンナはジークに手を引かれて舞踏会へ向かった――。



