放課後、こんなにドキドキすることがいままであったかな。 体育館裏に向かう途中でトイレに寄った私は、大きな鏡の前に立つ。 胸元まである、ゆるやかに巻いた茶色の髪を手で整える。 「前髪、よし。アホ毛も……大丈夫ね」 身だしなみを整えて、トイレから出ていく。 告白されるって、こんなにドキドキするものなんだ。