行く前から双子はウキウキしていて、2日も前から眠れなくなったりしていた。
お陰で前日にはグッスリ眠れて元気いっぱいの顔で準備している。
バスが迎えに来てくれるところまで見送ると龍之介へ双子は何やらヒソヒソ話をして、それから元気に「行ってきまーす!」とバスに乗り込んで行った。
「2人に何を言われたんです?」
「フッ。まだ秘密。」
「もう。なんです?」
笑いながら逃げていく龍之介は頑なに教えてくれない。
そのまま家に帰るとおじいちゃんがそそくさと出かける準備をしていた。
「近所の茂さんのところへ遊びに行こうかと思っているんだが……。」
「えぇ。行ってらっしゃい。」
「じゃ澪、俺たちは久しぶりにマンションの様子を見に行かないか?
ずっと行っていないから、たまには様子を見た方がいいと思うんだ。」
「え、えぇ。そうね。」
「あぁ、そうしなさい。そうしなさい。」
「じゃ晩ご飯までには帰って来ますので。」
「おじいちゃん、お昼は平気?」
「いい。いい。
たまには適当に食べるから。」
半ば強引に追い出されて、澪は龍之介と共に車へ乗り込んだ。

