「きっと澪は自分と一緒にいない方がいいって俺に言いたいんだろうね。 けどね、澪の体にある痣は俺と一緒にいなきゃいけない印だ。 それを分かってる?」 力強い眼差しで見つめられて思わず顔を俯かせた。 「俺は自分の都合で澪の痣のことを隠すつもりでいるけれど、澪が離れるって言うんなら谷の家の者へ澪に痣があることを公言するよ。 そして澪を連れて谷の家に戻る覚悟だ。」 「そんな……そんなことやめてください。 だって谷さんは……。」