夜、電話がけたたましく鳴った。

 心臓がドクドクと音を立てて電話に出ると、目の前が真っ暗になった。

「どうした?澪。」

「……おじいちゃんが、倒れた。」

 そこからどうやって病院に来たのか、龍之介が連れてきてくれたのだと思う。
 
 颯太と浩太もいて不安そうな顔をしていた。
 今は疲れて眠ってしまった。

 過労から来るものだろうと医師から言われ、ご高齢だから労ってあげてと告げられた。

 自分のせいだ。
 自分が祖父に甘えて龍之介の側にいたせいで……。
 双子のお世話が大変なことくらい分かっていたことなのに……。